京都・八幡(やわた)市にある、石清水八幡宮へ行きました。
このお宮は吉田兼好の随筆「徒然草」で、仁和寺の法師の話に登場します。
学校で習ったという方も多いのではないでしょうか。
また、お宮のある男山(おとこやま)の竹が白熱電球を発明したエジソンと深い関りがあります。
石清水八幡宮
京都市の南にある八幡市の男山山上にあります。
男山団地を通り、山上にある駐車場に車を停めました。
10時過ぎに着きましたが駐車場は空いていました。
駐車場のすぐ隣にエジソン記念碑がありました。
大きかったです。
エジソンが白熱電球の寿命を延ばすために研究していた時に男山周辺の竹をフィラメントに使ったところ、寿命が飛躍的に延びたそうです。(40時間→1,000時間)
毎年、エジソンの誕生日2月11日にエジソン生誕祭、命日10月18日にエジソン碑前祭が行われます。
参道です。
紅葉にはまだ早いですね。
この日はちょうど、本殿で奉納ピアノコンサートが行われる日でした。
ピアノが運搬トラックで運ばれる様子を間近で見ました。
珍しい光景に、息子はピアノが本殿に運ばれるまでずっと見ていました。
手水舎のとなりの建物に、パナソニックの創業者・松下幸之助の言葉がありました。
いいことおっしゃいますね。
本殿です。
中央の楼門が修復中で、白いシートの中で職人さんが作業をしていました。
本殿は「信長塀」という変わった塀で囲まれています。
山上から裏参道を通って下山しました。
参道は整備してあり、スニーカーで歩けました。
たまに登山者とすれ違いました。
参道横には竹林があり、この竹がエジソンと関係があったと思うと特別な竹林に見えました。
約15分ほどで麓に着きました。
高良神社です。
画像は石清水八幡宮パンフレットよりお借りしました。
ここで仁和寺の法師の登場です。
徒然草第52段(口語訳)
仁和寺にいた、ある法師が、年をとるまで石清水八幡宮をお参りしたことがないことを情けなく思い、ある時思い立ち、一人、徒歩でお参りにいった。(山麓の)極楽寺と高良神社をお参りし、(八幡宮へのお参りは)これだけだと思い込み帰路の途についた。
帰った後、傍輩に向って、「ずっと(心に)思っていたこと(八幡宮へのお参り)を果たせた。聞いていた以上に尊さ(八幡大神の御神威)を感じた。ところで、他の参詣者が皆、山へ登っていったが、何か山上にあるのだろうか。行ってみたいとは思ったが、お参りすることが本義であるからと思い、山上までは見に行かなかった。」と言った。
小さなことにも、案内者(指導者)は欲しいものである。
仁和寺の法師が見た極楽寺は現在はありませんが、本殿と間違えるほど立派だったのでしょうね。
一ノ鳥居です。
本来はこちらから入って山を登るのでしょうが、我が家は逆になってしまいました。
あと1か月もすると、紅葉と七五三でにぎわいそうですね。
やわた走井餅
一ノ鳥居のすぐ前にあります。
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11時半前で、我が家が喫茶一番乗りでした。
30席ほどのお店です。
走井うどんの栗赤飯膳
栗赤飯(餅入り味噌汁つき)
どちらもおいしかったです。
お餅が入った味噌汁は初めて食べましたが、合うものですね。
夏にはかき氷もあります。
食後に名物、走井餅を食べました。
柔らかいお餅の中はこしあんでした。
楊枝がついていましたが、手で食べました。
サイズが小さくて、食後でしたがぺろりと食べられました。
秋は栗の季節ですね。
お土産にくり餅と栗みな月を買いました。
どちらもおいしかったです。
男山ケーブル
帰りはケーブルカーに乗りました。
京阪電車・八幡市駅のすぐ隣にあります。
ケーブルカーは15分に1本でした。
5分ほどで山上へ着きました。
展望台から見た京都市方面です。
京都タワーが小さく見えました。
京都は高層ビルがないため、遠くからでも見えるのですね。
シルバーウィークに行った東京はビルだらけでした。
同じ日本でもずいぶん違いますね。
紅葉の季節には早いためか、人が少なく空いていました。
(大昔ですが)学校で習ったところに来るのは、何か特別な感じがするのは私だけでしょうか。
お天気にも恵まれて良かったです。
以上、石清水八幡宮の旅行記でした。