2週にわたり、稲刈りと脱穀体験に行きました。
機械(コンバイン)を使わず、昔ながらの手作業でした。
皆さんは手作業の場合の「田植え・稲刈り・脱穀」では、どれが一番大変だと思われますか?
稲刈り
田んぼは、ぬかるんでいました。
稲刈り前の田んぼを遠くからしか見たことがないので、私はぬかるんでいることすら知りませんでした。
そのまま田んぼに入ると、子供のひざくらいはズボッと簡単にハマります。
大きな板を敷き、その上に乗りながら鍬(くわ)で刈ります。
この後息子は何度も田んぼにハマり、長靴とズボンは泥だらけになりました。
稲刈り終了後です。
刈った稲は1週間後の脱穀まで干しておきました。
脱穀
1週間干した稲はとても軽くなっていて驚きました。
脱穀機
足踏み脱穀機で、もみ(籾)とわら(藁)に分けます。
歯付きの回転しているローラーに稲を当てて、もみを取ります。
ローラーは足でペダルを押して回転させます。
離れたもみは、脱穀機の向こう側(画像右側)に飛ばされます。
細かいわらや稲についた泥や舞い、マスクが必要なくらいホコリっぽかったです。
稲から離れたもみを集めます。
集めたもみには細かいわらやゴミが混ざっているので、ふるいにかけて大きなゴミを取り除きます。
とうみ(唐箕)
全てのもみの中には米粒がしっかり入っているわけではなく、未成熟だったり空もあります。
この分別を行うために、”とうみ”という機械を使いました。
実のつまったもみは重く、未成熟・空のもみやゴミは軽いという重さの差を利用します。
上のじょうごのような部分にもみを入れます。
右側の丸い部分は扇風機のようになっていて、取っ手を回すと[右→左]へ風が吹きます。(水色矢印)
この風の中をもみが落ちる時に軽いゴミが飛ばされ(黄色矢印)、実のつまった重いもみが真下に落ちます(赤色矢印)。
これで脱穀が終わりました。
この後、もみを乾燥→もみ殻と玄米に分ける”もみすり(籾摺り)”という工程を行ってようやく玄米になります。
お米作りを体験して
今年は田植え、稲刈り、脱穀を体験しました。
体験前は3つの工程の中では泥んこになる田植えが一番大変かと思っていましたが、やってみると私は脱穀が一番でした。
米粒を拾う・ゴミを取るという細かい作業が多かったです。機械の使い方も難しいし、ホコリっぽいですしね。
やってみないとわからないものですね。
稲刈りから脱穀までを一気にしてしまうコンバインは、なんて楽なんだろうと思いました。(1千万円しますが…)
8月に行ったヤンマーミュージアム(滋賀県長浜市)で実物を見てきました。
サラリーマン家庭で育った私は農作業をする機会がありませんでした。
大人になってからも自分や夫の仕事は農業とはほど遠く、今までお米作りの詳しい工程を知りませんでした。
毎日食べている主食なのに…です。
子供向けの体験学習でしたが親の私にとってもお米作りの大変さを実感し、農家のご苦労がわかった貴重な経験になりました。
今までより一層、お米を大切に食べようと思います。
体験教室の先生方には感謝します。
ありがとうございます。