先日パーソナルカラー診断を受け、トップスの色によって顔色や輪郭の見え方がずいぶん変わることに驚きました。
それから色が持つ力について関心が高まり、図書館でこちらの本が目にとまりました。
現在は中古本のみのようです。
目次
著者について
ビジネスカラー研究会(編著者)
東京都新宿区に本部を持つカラーマーケティングの研究グループ。
色が人間に働きかける影響を調査し、それをビジネスの場に活かす方法を追及している。(本書より)
本の概要
色が持つ特徴から出される不思議なチカラを、具体的な事例で解説しています。
一例として、婚姻届と離婚届が挙げられています。
- 婚姻届 → 赤の勢いの効果で、結婚を後押し
- 離婚届 → 緑のリラックス効果で、心を落ち着け考え直しを促す
心に響いた3つのポイント
- 料理をおいしく見せる色
- 心の距離を縮めるのに効果的な色
- ピンクはお役立ち色
順にご紹介しますね。
1.料理をおいしく見せる色
和食をおいしそうに見せたいなら黒
おせち料理や寿司の容器は黒が多いですね。
黒が漆を連想させることにより、高級感が出るためです。
食文化を見てみると、黒い器は和食に多い。ご飯や玉子など、シンプルな食材の色を鮮やかに浮かび上がらせる。色が映えて、食材の味は深く濃厚な印象になるのだ。
白い器は清涼感・清潔感
洋食には白い器が多い。白い器はキャンバスのようなもので、食材の色を邪魔しない。繊細な料理の盛りつけにも向き、扱いやすい。
料理の写真を撮る時に「無地の白い器だと料理がおいしそうな写真になる」と何となく感じていました。
“食材の色を邪魔しないキャンバス”に納得です。
同じ食材でも白と黒の器では、印象が変わります。
- 白→清潔感・清涼感を表現。ヘルシーさを感じる。
- 黒→色味が目立ち、熟れて見える。
同じ料理を食べるなら、美味しそうに見えたほうがいいですよね。
暖色は食欲を増進・寒色は食欲を抑える
暖色を見ると火や熟した果実を連想することにより、胃が活性化して食欲が増します。
反対に寒色は食欲を抑えます。
寒色の中でも強い食欲減退効果を持つ青はダイエットに活用できる。
ダイエット用の青いサングラスを検索してみました。
効果があるというレビューがありますよ(笑)
2.心の距離を縮めるのに効果的な色
黄色は最強のコミュニケーションカラー
黄色は明るく目立つため、標識や工事現場でよく使われます。
日本では太陽を書く時に赤を使うことが多いですが、外国では黄色い太陽が多いです。
ひまわりの元気なイメージが連想されますよね。
ファッションに黄色を取り入れると、相手の緊張感をほぐし、心の距離を縮めることができる。
また、黄色には身につけた人をおよそ5歳は若く見せる効果があるので、フレッシュな印象を与えるのにうってつけである。
服に取り入れるときは鮮やかな黄色でなくクリーム系の黄色を使うことで、明るくやさしい印象が出ます。
5歳の若返り効果は、ぜひ取り入れたいですね(笑)
オレンジは相手も自分もおしゃべりにする
オレンジは人の肌や大地・木材に近い色のため、人に親しみを与える色です。
黄色と赤を混ぜた色なので、黄色のカジュアルな雰囲気と赤の人を励ますエネルギーを併せ持つすごい色だ。
また、陽気や開放感、にぎやかさ、楽しさなどを象徴する色でもあり、多くの人がこの色に親しみを感じる。
確かに、赤と黄色を混ぜるとオレンジになりますね。
両方の色のいいとこどりですね。
暖色の食欲増進効果と親しみを活かし、飲食店の入口に使われることが多いです。
ファッションに取り入れると話し相手は精神的に開放感を覚え、いつもよりおしゃべりになります。
相手の情報を聞き出すのに効果的な色です。
そのため、保険のカウンターや旅行代理店に多く使われているそうです。
おしゃべりの効果は、オレンジの服を着た自分にもありますよ。
口下手な私は取り入れてみたいです。
温かく信頼の茶色
茶色は雄大な大地の色で、歴史・重厚、安定を連想させる色です。
茶色はオレンジの明度を低くした色なので、オレンジがもつ温かみや親しみやすさを感じさせる。それでいて、土や樹木の幹を連想させ、見る人の緊張を緩和して堅実で信頼できる印象を作る。
信頼を勝ち取りたいときに取り入れるとよいです。
落ち着いた色合いが大人の雰囲気を出し、トラブルがあっても逃げ出さない安心感・堅実さを与えます。
3.ピンクはお役立ち色
ローソンのピンクは集客率アップ
青は寒色なので、冷たい印象を強く与えてしまう色だ。白と組み合わせるとコントラストもはっきりして、爽やかさも増す。しかし、白も寒色であるため、冷たい印象も強くなってしまう。
そこで、ピンクを加えているのだ。ピンクは暖色であり、優しさや幸せを象徴する色でもある。ピンクをアクセントにして、青と白のマイナスな効果を中和している。
ローソンのピンク色は割合は少ないですが、目立ちますね。
親しみやすいという効果を出していることに驚きました。
全世代の女性に受けるピンク
ピンクは女性ホルモンの一種であるエストロゲンを分泌させやすくする効果がある。エストロゲンは恋をしているときに分泌され、女性の魅力を引き出す効果が期待できる。
ファッションの一部にピンクを取り込めば、好印象を抱いてもらえるので、頼りにされるようになるだろう。
同じピンクでも相手の女性の年代によって使い分けるとより効果的です。
女性の多い職場や女性への営業に活用できますよ。
まずは面積の小さいネクタイやハンカチから取り入れるのがおススメです。
男性読者の方、いかがでしょうか?
まとめ
この本をひとことで言うと「色のチカラを知り味方にするための本」と言えるのではないでしょうか。
無意識に目に入る色は、実は大きなチカラを持っています。
そのチカラを学んで効果的に取り入れることにより、コミュニケーションやビジネスがうまくいくチャンスがグッと広がるのではないでしょうか。
料理の器の色は、すぐに実践できると感じました。
これまで以上に色に対する興味が湧き、注目していきたいと思います。
皆さんも、まずは小物から色のチカラを取り入れてみませんか?
色のチカラに興味を持つきっかけとなった、カラー診断の記事はこちらです。
本書はこちらです。