図書館でこちらの本を見つけて読みました。
著者について
むらかみ かずこ
一般社団法人 手紙文化振興協会 代表理事。
テレビや新聞などのメディアに掲載されており、書籍も出版されています。
著者のブログはこちら→むらかみかずこのほんのり楽しむ手紙時間
本の概要
カバーにこのようなメッセージがあります。
文字が大きく、1フレーズずつ区切ってあるため読みやすいです。
「これ出来ていない」「これいいな」と思ってフセンをつけていったら、ほぼ全ページになってしまいました。
ブログでは400強あるフレーズのうち、1割の40フレーズをピックアップしていきます。
今回は、前編として20フレーズをご紹介しますね。
お礼のフレーズ
1
とり急ぎ、お礼まで
↓
簡単ですが、お礼まで。いつもありがとうございます
急いでいるときは、短い文章でかまいません。その代わり、「ありがとう」と複数回したためると、短くても素っ気ない感じになりません。
短い文章でも、ありがとうが複数入ってもいいのですね。
2
いつも面倒ばかり、すみません
↓
いつも温かいお心づかいをありがとうございます
いつもお世話になっている相手には、「温かく見守ってくださり」の言葉を添えると、感謝の気持ちがより伝わりやすくなります。
「すみません → ありがとう」ですね。
3
励まされました
↓
うれしいお声をいただき、励みになりました
「励みになる」とは、自分にとってやる気の源や心の支えとなるという意味。ほかに「勇気づけられました」「支えになりました」などがあります。
「励みになる」は今まであまり使ってこなかった言葉です。
これから使えるようにしたいです。
4
おかげさまでした
↓
○○さんのおかげで助かりました
相手の「おかげ」で物事がうまく運んだという気持ちをあらわします。謙虚な心や正直な人柄が伝わり、言われるほうもうれしい感謝のフレーズです。
名前を言うことで、より相手に伝わりますよね。
5
ジンとしました
↓
心温まる言葉をありがとう
気づかってもらったときには、感謝の気持ちを伝えましょう。じんわりと胸にしみる言葉をかけてもらったときに。
「ジンとする → 心温まる」なのですね。
覚えておきたい言葉です。
6
うれしいですが、プレッシャーです
↓
貴重な機会をいただき、感謝いたします
大事な仕事や責任ある業務をまかされたときに。このひと言で、自分の気持ちも引き締まるでしょう。
プレッシャーは、どちらかというとマイナスイメージですね。
「貴重な機会に感謝」がすぐ出てくるようにしたいです。
7
いつも甘えてばかりで、すみません
↓
いつも甘えさせてもらい、ありがとうございます
謙虚さが伝わるフレーズです。と同時に、管理職など人の上に立つ人たちの自尊心をくすぐります。
大人になると「甘える = 悪い」と思っていました。
すみませんでなく、ありがとうなのですね。
お詫びのフレーズ
8
怒らせてしまい、申し訳ないです
↓
不快な気持ちにさせてしまったことを深くお詫びいたします
深く反省している気持ちを伝えましょう。相手の気分を害してしまったときには、なおさら誠実にしたためて。
普段の生活では「嫌な気持ち」が先に頭に浮かびますが、文面では「不快な気持ち」のほうがいいですね。
9
勢いにまかせて言いすぎてしまいました
↓
勢いで出た言葉ですが、本心ではありません
苦しい場面ですが、勢い余って失言してしまったときは、「本心ではありません」ときちんと伝えましょう。
「本心ではない」、いい言葉ですね。
10
うっかりしてばかりで、すみません
↓
お伝えするタイミングを逃していました
もらったもののお礼や、受けた好意に対するお礼が遅くなってしまったときには「タイミングを逃していました」というフレーズを覚えておきましょう。
「タイミングを逃す」覚えておきます。
お願いごとのフレーズ
11
今、いいですか?
↓
相談したいことがあり、お時間をいただけませんか
悩みごとを相談するときは、率直に「相談にのってほしい」と書きましょう。相手に心の準備をしてもらえます。
私が仕事をしていた時に、よく使っていました。
上司には「今、よろしいですか?」と丁寧な言葉を使っていたのでよいと思っていたのですが、このように言えばよかったのですね。(今さらながらすみません…)
12
お忙しい中、すみません
↓
ご多用のところ恐れ入りますが
「お忙しい中」「お忙しいところ」をよく目にしますが、「忙しい」という漢字を「心」を「亡くす」と書くことから、中にはこれを嫌う人もいます。「多用」とは、文字通り、用事が多いことをいいます。
「忙しい」を使わない方がよいと聞いたことがあります。
「心を亡くす」ってよく考えたら嫌ですよね。
「多用」を使うようにします。
13
○○さんにお願いします
↓
○○さんは仕事が早いから、引き受けてもらえたら、ありがたいです
なぜその人にお願いするのか、「仕事が早いから」「いつも丁寧だから」「気くばり上手な人だから」などと理由を伝えると、相手のやる気を引き出せます。
「仕事が早いから」と言われたら、誰だってうれしいですよね。
14
○○の件はまだですか
↓
お願いしていた○○件、その後いかがでしょうか
いきなり「早くしてください」などと命令口調で書くのではなく、相手の様子を尋ねる書き方をすると、スマートです。
「その後いかがでしょうか?」覚えておきます。
15
突然ですが
↓
ずいぶん前から考えていたのですが
重大決断を伝えるときには、思いつきや軽い気持ちでなく、自分なりによく考えたうえでのことであると伝える必要があります。
相手からすると「突然」ですが、自分としては伝える前によくよく考えたことですよね。その考えた時間は言葉にしないと伝わらないですよね。
16
ご協力をお願いします
↓
お力添えください
協力してほしいとき、力を貸してほしいときに「次回のプロジェクトでも、またぜひお力添えください」などと使います。知っておくとお願い上手になるフレーズです。
本を読んで「お力添え (おちからぞえ)」を声に出したのですが、詰まりました(汗)。
さらっと使えるように練習します。
17
また都合がよければ、お願いします。
↓
今回は申し訳ありません。
また○○さんのご都合がよろしいときに、ご一緒させてください。
「申し訳ありません」とひと言、詫びてから次回のお伺いを立てましょう。その際に、「○日なら空いています」などと一方的に自分の都合を押しつけないよう注意して。
「○日なら空いています」は代替案として、私はよく使います。
間柄にもよりますが、一方的に押しつけていると思われることもあるのですね。
注意が必要ですね。
18
また別の機会にお願いします
↓
ほかのことでお力になれることがありましたら、うれしく思います
相手に「こんなお願いをして悪かったな」と気をつかわせないよう、次につながる言葉を添えましょう。お互いの関係がギクシャクしてしまうのを防げます。
「また別の・・・」は固い印象ですね。
「お力になれる」は柔らかい感じがします。
19
○○を追加してください
↓
うまくまとめましたね。
そのうえで、付け加えるとするなら、○○○もありますね
はじめに「よく書けていますね」などと褒め、そのうえで「付け加えるとするなら」とつなげましょう。成果につなげる指摘の仕方です。
はじめに褒めるは、子育てでもよく言われますね。(あまり出来ていませんが…)
20
さっぱり訳がわかりません
↓
もう少し詳しく教えてもらえませんか
頭ごなしは逆効果のもと。まずは詳しく状況を教えてほしいと伝え、そのうえで何ができるか、打開策を考えましょう。
「もう少し分かりやすく…」だと、相手の説明が分かりにくいことを暗に言ってしまっていますよね。
「詳しく」はよい言葉だと思います。
いかがでしたか?
ここまで長い記事にお付き合いくださいまして、ありがとうございます。
残り20フレーズをご紹介する後編に続きます。