今回、こちらの本を読みました。
著者について
井内 由佳(いうち ゆか)
福岡市在住。しあわせカウンセラー。
25歳で神さまからのお告げが降りるようになり、輸入車販売会社の取締役をしながら相談・セミナー・著作を行う。
公式サイトはこちら→Yuka Iuchi Official Web Site
本の概要
著者が今まで相談を受けた経験から得た、成功するための共通の考え方や生き方の流儀が書かれており、著者はこの本をビジネスに於ける「スピリチュアル自己啓発」と位置づけています。
心に響いた3つのポイント
- 相手に過剰な期待をしない
- お金を使う喜びと大切さ
- 恩とおかげさまを忘れない
1.相手に過剰な期待をしない
成功する人は怒りっぽくない人がほとんどで、仮に怒りっぽいのに成功した人はその状況が長くは続かないそうです。
人はどんなときに腹が立つかと言いますと、自分が想定していることと違う反応が返ってきたときなのです。
このような例えがありました。
- 相手が喜ぶと思ってしたことなのに、喜んでくれない。「ありがとう」がない
- 自分が困っている時、以前助けてあげたから今度は助けてくれるだろうと想定して助けてもらえなかった時
これは一般的なことで悪いわけではありませんが、想定することには自分勝手な思い込みや期待が含まれていることが多いのだそうです。
いかがでしょうか?言われてみると、私は相手に期待しているところがあると思います。
成功した人たちは、これをしないのです。
つまり、自分の考えに基づいて、相手に過剰な期待をしないということです。
人の数だけ価値観があり、人の考え方や受け止め方は、わかろうとしてもなかなかわかりきれるものではないということを心得ているのです。
仮に想定することがあるとしても、いろんなパターンを想定しているから、外れることが少なく、ましてや腹を立てることなどないのです。
相手に期待をする ⇒ ありがたいという感情が芽生える余地がない
- その通りにしてくれた → 想定内で「当たり前」
- してくれなかった → 想定外で「不満」
相手に何も期待をしない ⇒ 不満の感情が芽生える余地がない
- 何かをしてくれた → 想定外の「ありがたいこと」
- してくれなかった → 何も期待していないので「当たり前」
これは諦めの気持ちと似ているようですが、全く別物ですよね。心穏やかな状態とでも言うのでしょうか。
「自分の中で勝手に、しかも過剰に期待してそれが違ったから腹が立つ」と思うと、何だか恥ずかしくなりました。
相手の反応をシミュレーションしないことで、腹立たしいことが少なく、こころに不満が少なくいられるのです。
それは、精神衛生上とてもいいことなのです。
お金の使う喜びと大切さ
「お金がない」「忙しい」を使わない
「お金がない」と言ってしまうことは、暗に「わたしには、もう出すお金がないんですよ」と周りにアピールしているようなものです。このことばは、相手に「これ以上、わたしに近づかないで、求めないで」と言っているように受け取られ、自分のところに、いい情報やいい出会いが流れてくるのを止めてしまうのです。
そして、「お金がない」が口癖のビジネスパーソンがそれとセットで言うことばが、「忙しい」。これも、いい情報や、いい出会いの流れを止めるだけでなく、相手に一緒にいることさえも、窮屈に感じさせてしまうものなのです。
確かに「お金がない」という人にランチに行こうと誘ったり、「忙しい」という人に相談ごとを持ちかけたり一緒に遊びに行こうと言いづらいですよね。
私は「忙しい」をよく言いがちなので気をつけたいです。忙しいという字は「心を亡くす」と書きますしね。
成功者たちは、相手に気を使わせることや、窮屈な思いをさせることがないように、いつもこころ配りをしています。
「お金がない」ということばも「忙しい」ということばも、とても相手に気を使わせ、いい流れを遮ることばだとよく知っています。
人に対しての金銭感覚は親に似る
他人のお祝いやお悔やみでお金を使うときに、「交際費がかかって、今月は苦しい」などと言っていると、子どもは「人のためにお金を使うことは、自分が苦しくなるんだ」と学習してしまいます。
しかし、親が人のためにお金を使って、清々しい気持ちになっているとき、子どももそれを肌で感じ、「お金は自分も人もしあわせにするんだ」と学習します。
スーパーエグセクティブは、他人のためにお金を使う大切さ、喜びを子どもに教えているのです。
そして、子どもにお金に対する興味を持たせるのです。
お金を残してやることではなく、お金を好きになって稼ぐ考え方を教えてあげるのです。
日本の学校ではお金に関する教育がほとんどありませんよね。お金の話はタブーという感覚が、外国よりまだ残っていると思います。
アラフォーの私が親から受けたお金教育で覚えているのは、無駄遣いをしない、物を買う時はよく考えて、しっかり貯金するということです。他人のためにお金を使うことに関しては教わっていないと思います。
今のところ息子の前で「今月は苦しい」と言ったことはないと思います。しかし、親である私の金銭感覚をしっかりさせるために勉強は大切だと感じました。
恩とお陰さまを忘れない
「運」というのは、人からしてもらったことよりしてあげたことが多い人に神さまから与えられるものなのです。
(中略)
人からしてもらうことばかり考える人、恩を受けてもそれをあまり感じなかったり、感じても恩に着る気持ちが薄かったりする人には、「運」を与えないのです。
- してあげた < してもらった → してもらった分を取り上げられる
- してあげた > してもらった → 願いを叶えてもらう。運を与えられる
してもらうばかりの人は一時的に成功したとしても、後から失ってしまうと考えると怖いですね。上手くいっている時には特に、自分がしてあげているかを意識したいです。
親やご先祖さまを大事にする気持ち、恩に着る気持ちの篤い人が大きな仕事運を掴んでいるのです。
産んでくれた親、育ててくれた親がいてこそ今の自分がありますよね。自分の親は恩人中の恩人であると著者は言います。また、ご先祖さまの1人でも欠けていたら今の自分はいないと考えると、一層ありがたさを感じますね。
忘れがちですが、日頃から心に留めておきたいと思いました。
まとめ
この本を一言で言うと「成功者には共通した秘訣がある」といえるのではないでしょうか。
他にも、
- お金と時間のどちらかを選ぶなら、時間を選ぶことが多い
- 「どこで買うか」より「誰から買うか」
- 成功した経営者に孤独な人はいない
- どんなに忙しくても、読書の時間は確保する
- 妻の両親の誕生日祝いを欠かさない
と興味深い内容がありました。
ビジネスパーソンはもちろん私のような主婦が日常生活を送る上でも、やってみようと思うことが多く載っています。著者が女性ということもあるのかもしれませんね。
特にお金に対する考え方が参考になりました。
夫が実践してくれると妻としてうれしいと思える内容ですよ。(過剰な期待は禁物ですね)
成功には必ず理由があると思います。そのヒントを教わった気がします。
本書はこちらです。
おすすめトラコミュ