ブログ「少ない物ですっきり暮らす」を運営されている、やまぐちせいこさんの著書を読みました。
著者と本の概要
著者について
数か月前に引越しされた著者のやまさん。ブログはこちらです。
本の概要
「3セット+10着」で「制服化」されている著者。本書ではどのようして服を減らしたかという方法と、服を捨てて起こることについて書かれています。プロローグが32ページもあり、特に服との付き合い方についての著者の熱い想いが伝わってきます。
心に響いた3つのポイント
- 「今」を大事にするために、捨てよう
- 経験は大きな財産
- 言葉にも服を着せる
「今」を大事にするために、捨てよう
ものにはすべて足跡が残ります。買ってから、使って、いらなくなるまで、持っていた人が生きてきた道が見え隠れします。
戻って足跡を見ることは悪いとは思いませんが、それは「今」ではないのです。
過去の思い出が現実逃避へと走らせ、今を見つめなくなるという現実。
(中略)
思い出を捨てにくい・・・その気持ちはわかります。しかし、その思い出を言い訳にして、今をダメにしてはいけないのです。
過去はいくら振り返っても変えられません。変えられるのは今と、今が積み重なってできる未来だけ。過去の思い出に浸っている時間はまさに現実逃避で、時間の無駄使いにほかなりません。使っていないモノに大切な時間を奪われてはもったいないですよね。
目の前の現実が辛くしんどい時ほど過去を振り返りがち。でも、そんな時ほど今を見つめる必要がある時。思い出にひたっている暇はありません。
思い出はモノで残すのではなく心の中にしまっておき、ふとした瞬間に思い出すくらいでよいのではないでしょうか。そのタイミングはきっと、自分が思い出を振り返る必要がある時なのではと思います。
経験は大きな財産
「捨てること」を次のどちらかに捉えるかは、自分次第だと著者は言います。
- 無駄=失敗 ←マイナス、×
- 自分の経験として消化した ←プラス、○
私自身、あの服捨てなければよかったなあ、と思うことはあります。でも、それは「自分にとって大切な服がわかった」という瞬間です。だから次に同じものに出会ったら、すぐ購入して、その服との新たな関係を作り直します。それからは、大切にできるはずです。
捨てて後悔したとしても自分にとって本当に大切なモノに気づくことができたならば、大きな収穫になるのではないでしょうか。ご縁のある人・モノはたとえ手放したとしても、また自分のところにやってくる。そんな気がします。
過ぎた過去は変えられません。先が見えない未来怯えても不毛です。今日は過去になり、今日は未来に続くのです。変えることができるのは今日の自分です。
言葉にも服を着せる
やまぐちさんは以前、読者の方から「ブログの内容はすごく好感が持てるのに、言葉づかいがよくない。本当にもったいない」というコメントをいただいたとのこと。その時のブログは普段のしゃべり口調そのままに、少し砕けた感じの文章だったそうです。
せっかくおしゃれな恰好をしているのに、すごく性格もいいのに、言葉づかいが悪いがゆえに、「もうあの人とは話したくない」と背を向けてしまう方もいます。
内容がよくても、言葉づかいで自分を決められてしまうのです。家族に接する時も、イライラした言葉よりも、ゆったりした言葉のほうが、相手に伝わります。
言葉は服以上に、おしゃれに気を使う必要があるのです。
「言葉のおしゃれに気を使う」という視点は今までに持ったことがなく、目からうろこでした。同じことを言っているのに言葉づかいで印象は大きく変わりますよね。
私は外では気をつけているつもりですが(よそいき言葉?)、家族にはあまり気を使っていません(苦笑)。イライラした気持ちのまま接することも多々あります。「息子が言うことを聞かない」のは、私の言い方・言葉づかいも大いに関係していることでしょう。今まで気にしなかった家の中での言葉づかい、これから意識したいと思います。
まとめ
この本を一言で言うと「服の整理を通して自分と向き合う本」と言えるのではないでしょうか。著者は自分と向き合ったことにより素敵と褒められる機会が増え、自信が持てる・イライラしなくなるといったことが起きたそうです。
家族がいると家の片づけは思うように進まないこともありますが、自分の洋服は思い通りに整理しやすく片づけやすい部分。本書で紹介されていた方法を参考に服を整理し、その先の幸せを感じていきたいです。
今回ご紹介したポイント3点
- 「今」を大事にするために、捨てよう
- 経験は大きな財産
- 言葉にも服を着せる
本書はこちらです。
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