トヨタ社内で、生産性向上を目指して行われている「自工程完結」。
ビジネス書ですが、家庭でも役立つポイントがいくつも出てきました。
心に響いた3つのポイント
「これがなくなったら、すごく困りますか?」
もらう人たちにとっては、あって当然のものなのです。だから、「いるか?」と聞かれたら、「いる」と言う。
(中略)
そこで、こんな聞き方をしたのだそうです。
「これがなくなったら、すごく困りますか?」
すると、こんな返答になりました。
「いや、あったほうが安心だけど、なくなっても困らないかな」
聞き方ひとつで、相手の「欲しい」のニュアンスはずいぶん変わってくる、ということです。
「欲しい」にも、種類があるのですね。
- ないと困る
- 困らないけど、欲しい
- どちらかというと、欲しい
- なくても困らないけど、あると安心
ないと困る=必要は、人それぞれ。「相手が必要としているのでは?」と思っても、聞いてみると、案外「なくてもいい」という答えが返ってくることもありそうです。
我が家の夕食は、ご飯、お味噌汁、メイン1品、副菜2品が基本。私がとても疲れていたり時間がない時は、「おかず2品でもいい?」「お味噌汁がないと困る?」と聞いてみると、ラクになりそうです。
誰が見ても分かるように
職場で、仕事を一人で抱え込んでいる人の例がありました。
チームリーダーに大きな負荷かかります。すべての質問が寄せられてしまうのです。毎日のように、いろんな質問が押し寄せてくる。それこそ、もし病気になっても、代わりにできる人がいないので休むこともできません。もちろん、ミスもできない。
主婦の役割と言われる家事ですが、仕事量が多すぎてとても一人ではできるものではありません。
家族が「モノを片付けてくれない」、「家事を手伝ってくれない」と思うことがよくある私ですが・・・
- 片付けられない→どこに片付けていいか分からない
- 料理をしない→調味料がどこにあるか分からない
といった、家事をメインにする私しか分からないことが多いのも、やってくれない理由のひとつではないか?と感じました。
片づける場所がハッキリしている、引き出しを見れば調味料が一目瞭然だったら、家族もやりやすいですよね。
それには、モノが少ないのは大きなメリットになりそうです。
チームワークとは助け合いではない
張富士夫・現名誉会長が講演で語っていたこと「チームワークというのは、けっして助け合いではない。人の努力を無駄にしないという気持ちが大切になる」
あれだけ頑張っているのに、自分があきらめたら彼らの努力が無駄になる。そう思いやることそのものがチームワークだ、と私は悟りました。
家庭(特に夫婦)は、「楽しく暮らす」を目的としたチームワークと言えるのではないでしょうか。もちろん、愛情もありますが
我が家は、夫の給料で生活しています。ということは、給料のムダ遣い=夫の努力や時間をムダにするということ。
そう考えると、「もっと有意義に使いたい」という気持ちが強くなりました。主婦である私の役割は、生活のムダを省くこと。お金を使うときは、いつも夫の努力や時間を意識していきたいです。
まとめ
「ムダの排除」と、時間の余裕を生み心も体も楽になる「家事の効率アップ」。これらは、自分を含め家族の幸せにつながっていくのではと感じます。
ビジネスの場面はもちろん、家庭でも大きく参考になる本でした。
本書はこちらです。