ブログ「簡単に暮らせ」を運営されているちゃくまさんの著書を読みました。
著者と本の概要
著者
シンプル&ミニマムな生活を実践されているちゃくまさん。
最近ではこちらの記事に共感しました。私もマックは10年ほど行っていません(笑)
セットメニューは本当に得か?マックで10年ぶりに注文したら、こうなった。 – 簡単に暮らせ
本の概要
ちゃくまさんの経験に基づいたシンプル&ミニマムな暮らし方のヒントが掲載されています。そのヒントはモノを減らす方法だけでなく、考え方や人間関係といった幅広い範囲まで。文字がメインで情報量が多く、読みごたえがあります。
心に響いた3つのポイント
- 利便性の上には犠牲が
- 白湯は売られていない
- 喜びの沸点を低くする知識
利便性の上には犠牲が
ヨーロッパの国では、労働者の負担を軽くする・宗教的な価値観から営業時間に制約があるとのこと。一方、日本ではコンビニは24時間営業が当たり前、ドラッグストアやスーパーも遅い時間まで開いていますね。
もちろん、長時間の営業は助かるし利便性があります。けれども、「どうしても必要か」というと、そうでもないことがほとんどです。「開いているから行く」そんな感じです。
結局、私が持っている「多すぎる余分なもの」も同じような理由で増えたのかもしれません。
(中略)
多大な利便性は「実は誰かの犠牲の上に成り立っているのかもしれない」、そう考えれば、「とことん便利」を追求するのは、ほどほどにする必要があると思えるのです。
夜中も営業しているということは、その時間に働く人がいるということ。確かに、ヨーロッパを旅行したときに日曜日は休みだったり営業時間が短いというお店が多いと感じました。土曜夜より日曜夜のほうが街を歩く人の数も少なかったです。
モノの値段が安いのも買う側としてはうれしいです。しかし、あまりにも安い労働力の上に成り立っているのだとしたら、飛びつくのも考えもの。モノやサービスを買うときに「便利だけど、どうしても必要か」という考えを大切にしたいです。
白湯は売られていない
世の中には何でも売られていますが、白湯だけは売られていません。体調によってお茶類ではなく白湯を持ち歩きたいことがあります。そういうときには、自宅から携帯マグに白湯を入れて持って行くのが一番です。
この部分にとても共感しました。ペットボトルの水は売っていますが、温かい飲み物コーナーに「白湯」はありません。不思議ですね。我が家は私がズボラで麦茶すら作らず、アルカリイオン整水器の水か炭酸水を飲んでいます。 水や白湯は茶渋がないので、洗う時も楽ですよ。
ちゃくまさんは200mlの携帯マグをお使いとのこと。私も同じ容量を使用しており、小さくて軽く保温性も十分で気に入っています。
喜びの沸点を低くする知識
水族館に出向いたとき、私はせいぜい魚の名前と「何となく癒される」と眺めるに過ぎません。ところが、あの「さかなクン」さんは、魚に対する知識が膨大なので、魚を見ると非常に嬉しそうです。
膨大な知識があるために、水族館の光景を同じように見ても、感じられる喜びが何倍も違うのでしょう。
(中略)
単に「好き」だけの場合よりも膨大な知識があることで何気ない光景を見ても感じること、考えること、発見、喜びが何倍も違うのだと思います。
魚の話をする時のさかなクン、本当に楽しそうですよね(笑)
散歩をしている時、雲の名前を知っていると空を見上げるだけでもワクワクするでしょうし、木や花の名前がわかるとより楽しめそうです。小2息子が昆虫博物館へ行ったり、電車の車両を見て「○○系だ!」と興奮するのと同じだと思います。私にはクワガタの違いもさっぱり。車両は新しいほうがいいです、笑
知識は何歳からでも身につけることができるもの。「あれもこれも」と欲張ってしんどくならない程度に、私も知識を身につけ深めていきたいです。
まとめ
この本を一言で言うと、「普段見過ごしていた当たり前を見直すきっかけとなる本」と言えるのではないでしょうか。
「シンプル&ミニマム=モノを減らすこと」に注目しがち。もちろん大切なことですが、自分は何がしたいか・何ができるかといった視点から世の中のしくみを見直すことで、さらに簡単に暮らすヒントが得られる気がします。
今回ご紹介した3点です。
- 利便性の上には犠牲が
- 白湯は売られていない
- 喜びの沸点を低くする知識
本書はこちらです。
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