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「しないことリスト」pha著を読んで。その1、心が楽になる生き方

しないことリスト1、タイトル

 

「時間が足りない」「やることがいっぱい」と毎日感じている私は、phaさんのこちらの本を読みました。

心に響いたポイントが多かったため、書評を2記事に分けてご紹介します。今回はその1、心が楽になる生き方編です。

著者と本の概要

著者について

pha(ファ)。本書のほかに「ニートの歩き方」「持たない幸福論」を出版。

はてなブログをされています。

pha.hateblo.jp

 

本の概要

現在著者はほとんどの「しなければならないこと」を捨てて、自分らしく生きておられます。自分なりの価値観を持ち、自分のペースを把握して「しないことリスト」を作ることにより、毎日何かに追われる生き方から抜け出すヒントが書かれています。

 

心に響いた3つのポイント

  • イヤなことをしない
  • 自己責任は50%
  • 何かのためにしない

 

イヤなことをしない

しないことリスト1、イヤなこと

「仕事はイヤでつらいことに耐えて頑張ってこそ成果を残せる」、よく耳にする言葉ではないでしょうか。それに対する著者の考えは、その人自身がつらいことに耐えて何かをがんばるというのが好きなだけで、単に個人の性癖だとのこと。

仕事で成功を収めている人というのは、大体の場合、自分の適性を見つけて自分に向いていることをひたすらやり続けた人だ。
「イヤなことでも歯を食いしばってやれ」という人もそうで、それは彼が「イヤなこともがんばる」というのに向いていたというだけだ。

「イヤなこともがんばる」が根性の有無ではなく、適性や能力のひとつという考えは目からうろこでした。私は理由もないのにイヤなことはしたくないので、「イヤなこともがんばる」能力が低いということ。走るのが速い・遅いと同じレベルだと考えると気持ちが楽になりました。

 

自己責任は50%

しないことリスト1、50%

成功したときも失敗したときも「自己責任は50%」くらいに考えておくのが自然だし人間に優しい考え方だと思う。
(中略)
成功したときは、たまたまうまくいってありがたい。
失敗したときは、たまたま運が悪かったのでしかたない。
成功も失敗も、すべては「たまたま」だと思おう。

「自己責任は50%」と考えると、成功も失敗もいいことづくめです。

  • 成功 → 周りの人を含めた環境に対する感謝の気持ちが生まれる。おごらない
  • 失敗 → 必要以上に自分を責めずに済む

成功したときはおごることなく、失敗したときは落ち込みが少なく済む、よい考え方ではないでしょうか。

 

引用文のページでこちらの本が紹介されていました。原書タイトルは「Justice: What’s the Right Thing to Do? 」、何が正しい行いで何が間違いかが書かれている全米ベストセラーの本。読んでみたいです。

 

何かのためにしない

しないことリスト1、何かのため

野菜を育てるのが趣味な著者。節約になる・美味しいというよりも、毎日ちょこちょこ手入れをするといった育てる過程を楽しんでいます。

何かをするときは、「それが何の役に立つか」を考えるよりも、そのこと自体を楽しむのが健全だ。
(中略)
本を読むことで知識が増えるとか、スポーツをやると健康になるとか、そういうのはそれ自体に夢中になってやっていれば自然と後からついてくるオマケみたいなものだ。
そんなに楽しくないけど、何か別の目的のためにやるという感じだと、そういうものは結局長続きしない。
何の役に立つかをいちいち考えるのではなく、それ自体を楽しもう。

「何かの目的のためにそれをするのではなくそれ自体を楽しむ」 ことをコンサンマトリー(日本語では自己充足的)というそうです。

私の場合は、元気でいるために体によいものを食べたいですが、食べること自体も好きです。たとえば普段の生活では白砂糖はなるべく避けているのですが、友人と食事をしたり旅行へ行く時はその土地の名物(特にスイーツ)を食べたりお土産に買います。もちろん白砂糖が入っているでしょうが、だからといって全く食べないのは旅行の楽しみが半減しそうな気が。食べる時は楽しんで食べ、そのぶん旅行から帰ったらいつも以上に気をつけてリセットするようにしています。

 

まとめ

この本は、時間に追われていると感じている方にぜひ一度読んでいただきたいと思います。考え方を変えることで、私は今まで「しなければならない」と思っていたことが「しなくてもよかった」ことだとわかり、心が楽になった気がします。本を読み、自分のペースと価値観をもう一度見直したいと思います。

 

今回ご紹介したポイント3点です。

  1. イヤなことをしない
  2. 自己責任は50%
  3. 何かのためにしない

次回は「体の声を聞く大切さ」をご紹介します。

本書はこちらです。

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