奈良県にある信貴山・玉蔵院(しぎさん・ぎょくぞういん)で1泊の修行体験をしました。
聖徳太子が開いたという歴史を持ち、毘沙門天をおまつりしているお寺です。
1日目の記事はこちら。
2日目は朝からご祈祷が2回と行事が盛りだくさん。早速紹介します。
信貴山・玉蔵院で修行体験(2日目)
4時起床。外はまだ薄暗いです。
日の出前の静かな境内を散歩しました。
ご祈祷2回(浴油堂・本堂)
1回目は玉蔵院の浴油堂で行われる「護摩祈祷」。5時スタートです。
浴油とは毘沙門天王修法の中でも最秘法といわれ、どのような願いごとでもかなえられるといわれています。
堂内は小さく、間近で見る炎が迫力満点。外国人も多く、お寺さんが英語で説明されていたのが印象的でした。
2回目のご祈祷は本堂で行われる「大般若祈祷」。歩いて移動します。
本堂から見た大和平野。5時半過ぎで太陽が昇っていました。
額には毘沙門天の使いとされるムカデ(百足)が描かれています。
きらびやかな本堂は広く、お寺さんのお経を読む声がよく響きました。
【信貴山 朝護孫子寺】 玉蔵院 大般若祈祷
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お経をアコーディオンのように広げる(11分40秒ほど)ところが迫力満点です。
音に注意してください
動画は公式サイトよりお借りしました。
戒壇めぐり
本堂の地下には「戒壇めぐり」という修行の場があります。
この階段を降りた先はまっ暗闇!本当に何も見えなくてドキドキでした。
途中で、触るとご利益のある「如意宝珠の錠前」があります。
胸の高さと説明がありましたが、154cmの私は首ほどでした。ご参考までに!
諸堂参拝
本堂を後にして、2つのお堂(融通堂と地蔵尊)をお参りします。
画像左は日本一大きい地蔵尊で、高さは14.5m。
地蔵尊とはお地蔵様のこと。
片足を立てているのは困っている人をすぐに助けに行けるようにだそうです。
朝食・掃除
ご祈祷2つとお参りを終えると7時過ぎ。ようやく朝食です。早起きすると朝の時間が長いです。
夕食と同じように精進料理。右上の蒸しなすがおいしかったです。
朝食後は掃除タイム。石の階段を掃きます。
夏なので落ち葉が少なめ。15分ほどでしたが汗だくになりました。
写経
8時半から般若心経の写経。墨をするところから始まります。
写経は初体験。はじめは「はみ出さないように」と緊張していましたが、だんだん横着さが出てきて…
心の乱れは筆に表れますね。反省。
写経で1泊2日の修行体験は終了です。
ご祈祷の授与品
荷造りをして受付に行き、料金14,000円を支払います。
いただいたご祈祷の授与品はこちら。
手ぬぐいは干支(平成30年は戌年)にちなんだもの。毎年集めたくなりますね。
あとは、お札が2枚・お供えの砂糖とお菓子です。
お菓子は京都・祇園にある亀屋清永の清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)。奈良時代に伝わった唐菓子の一種です。
▷通年の和菓子1|亀屋清永
おわりに
10時過ぎに玉蔵院を後にし、信貴山境内の他のお堂を巡りました。
作法のわからない私にお寺さんはとても丁寧に説明してくださり、初めての方でも全く問題なし。
普段の生活から離れた厳かで静かなひとときを過ごし、何も考えず自分と向き合う時間が持てました。
大阪の街に着くと人の多さと暑さで一気に現実の世界に引き戻され、時間の流れが全く違うことを実感。
落ち着いた空間で自分を見つめたい・非日常体験を味わいたいという方に、おすすめの体験です。
▷TOP | 奈良 信貴山にある信貴山玉蔵院公式サイト
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